引用元:http://www.kcmusic.jp/spector/ns-2.html
コンパクトなボディにアクティヴサーキットを搭載したエレキベース…今日においてはそれほど珍しいものではありません。むしろ、スタンダードの1つになった、と言っても過言ではありません。
ワーウィックやアイバニーズなど、こういったスタイルのエレキベースをメインとして製造しているメーカーも少なくないでしょう。
そんなエレキベースの新しいスタンダードの形の1つを作ったメーカーがスペクターであると言われています。いかにしてスペクター・ベースは誕生し、そして広まって行ったのでしょう?
そんなスペクター・ベースの魅力についてお話してみましょう。
まずはスペクター・ベースがどのようにして誕生したのか、そしてその特徴について確認してみましょう。
ステュアート・スペクターは、ほとんど楽器製作の知識も技術も持っていない状態で1974年にスペクター・ベースを創業しました。
楽器を設計する上での基本さえも知らなかったスペクターは、試行錯誤を繰り返しながらオリジナルエレキ・ベースの製作をスタートします。
すでにフェンダーやギブソン、リッケンバッカーという大手楽器メーカーはさまざまなエレキベースを生み出し、ヒットさせていたことから、当時、多くの楽器メーカーが新しいスタイルのエレキベースの開発を進めていました。しかし、残念ながらそのほとんどが失敗に終わっています。
そんな中で、素人同然だった彼のベース作りは一見すると無謀なもののように思えるかもしれません。しかし、結果としてスペクターはベースの世界に大きな革命をもたらすことになります。
いくつかの試作品を完成させたものの、さらなるアイデアを求めていたスペクターは、1人の家具職人と出会います。彼の名前は、ネッド・スタインバーガーです。楽器に詳しい方であれば、この名前にピンと来るのではないでしょうか?
この家具職人もまた、後にヘッドレスギターやベースを制作し、楽器業界に大きな革命をもたらすことになります。
本業は家具職人でありながら、楽器の製作にも強い興味を持っていたスタインバーガーは、スペクターのために1つのベースをデザインしました。
これがスペクターの定番ベースとして現在も多くのベーシストに愛され続けているNSモデルとなりました。
スペクターがNSベースを作り上げ、発表すると、その斬新なデザインや品質の高さから瞬く間に人気モデルとなります。
まったく新しいスタイルのエレキベースが誕生し、成功をおさめたのです。
NS-2
では、スペクター・ベースはどのような特徴を持っているのでしょう?
その原点であり、完成形であるとも言える代表機種のNS-2を例に、その特徴についてご紹介したいと思います。
まず、その斬新なボディシェイプに誰もが目を奪われてしまいます。小ぶりで、丸みを帯びたそのシェイプは、単にデザイン性が高いだけでなく、プレイヤーの体にフィットし、高いプレイアビリティを生み出しました。
サウンド面ではEMG製のアクティブピックアップ・サーキットを採用することによって、低ノイズでクリアなサウンドを実現しています。
この仕様がスペクターならではのサウンドを生み出し、多くのベーシストを虜にしました。
初めて登場してから30年以上が経過した現在まで、NS-2のスペックはほとんど変更されていません。これこそが、手の加えようがないほどに完成度が高いベースであったという何よりの証拠です。
70年代後半から、さまざまなエレキベース・メーカーがこぞってアクティブサーキットを採用するようになったのも、スペクターNS-2の成功があったからこそ、と言えるでしょう。
どのようなアーティストによってスペクターは使用されているのでしょう?
https://www.youtube.com/watch?v=ESjESspWWKU
1990年代から2000年代にかけて、アメリカのロックシーンのメインストリームとなった、へヴィロック。このジャンルをけん引してきたバンドがパンテラです。
ベーシストのレックス・ブラウンは、オリジナルモデルのREXをはじめ、さまざまなスペクター・ベースを使用してきました。
元々はジャズ・ベーシストであり、テクニカルなプレイを得意とする彼にとって、高いプレアビリティを誇るスペクター・ベースはかけがえのない相棒だったのでしょう。事実、彼のキャリアのほとんどはスペクター・ベースと共にあります。
ニッケルバックのベーシストであるマイク・クルーガーもスペクター・ベースの愛用者として知られています。
スペクターらしい非常にクリアでありながら、同時にへヴィなサウンドでのプレイを聞かせてくれます。
このほかにも、メインベースとしてではありませんが、スティングや、モトリー・クルーのニッキーシックス、レッド・ホット・チリペッパーズのフリーなども一時期使用していました。
現在、スペクターではNS-2をはじめ、さまざまなモデルをラインナップしています。
スペクターベースの基本となるモデルであり、アクティブサーキットを搭載したモダン系ベースの代名詞となっているのがNS-2です。
アクティブピックアップならではのレンジの広さをフルに活かすことのできるサーキットを搭載することによって、さまざまなプレイスタイル、音楽に対応することが可能となっています。
ギブソン・サンダーバードのような独特のシェイプを採用したモデルがREXです。元パンテラのベーシストである、レックス・ブラウンのアイデアによって作られたモデルですが、現在ではシグネイチャーモデルではなく、スペクターのレギュラーモデルとしてラインナップされています。
フェンダー系ベースのようなトラディッショナルなデザインが特徴となっているスペクターの比較的新しいモデルです。
アクティブ・パッシブの切り替えが可能なアギュラー製のサーキットを搭載することによって、従来のNS-2などとはまた違ったサウンドの幅を持っています。
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NS-2のスチューデントモデルがパフォーマーです。アジア工場で生産することによって、大幅にコストダウンしながらも、スペクターならではの高いプレイアビリティやサウンドを継承しています。
初心者向けベースにカテゴライズされていますが、中級者以上のベーシストにも十分におすすめすることのできる、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。
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モダンベースの原点ともいうべき名器・NS-2を生み出したスペクターは、誕生から30年以上が経過した現在でも、輝き続けています。
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