エレキベース初心者のための入門サイト

ベース > エレキベース・メーカーの種類 > フェンダーのエレキベース > フェンダー ジャガー・ベースについて

フェンダー ジャガー・ベースについて

フェンダー ジャガー・ベース

プレシジョンベースやジャズベースなど、エレキベースの基本を作ったのがフェンダーです。しかし、フェンダーが生み出したより革新的、挑戦的なエレキベースを現在も生み出し続けています。
ジャガーベースもその1つでしょう。

フェンダー・エレキギターの人気モデルであるジャガーのシェイプとほぼ同じですので、一見すると単なるバリエーションモデルである、と思われてしまいがちです。
確かにそういった側面を持ってはいますが、ジャガーベースは1つのベースとして強い個性と高い完成度を同時に持ち合わせています。

ここではそんなジャガーベースについてお話してみたいと思います。

フェンダー・ジャガーのエレキギターについて – エレキギター博士

ジャガーベースの特徴

フェンダー・ジャガーベースはどのような特徴を持っているのでしょう?その成り立ちや、このベースならではの個性についてまずはご説明したいと思います。

フェンダーベースⅥとして誕生したジャガー

フェンダー ベースVI

ほとんどの方がジャガーは元々エレキギターである、と思っているのではないでしょうか?しかし、ジャガーシリーズの第一弾は単なるエレキギターではありませんでした。
1961年、フェンダーは50年代に誕生し、すでに成功をおさめていたプレシジョンベースとは異なるコンセプトを持ったエレキベースを発表しました。これがフェンダーベースⅥです。
フェンダーベースⅥはその名の通り、6弦仕様のエレキベースとしてデビューしました。さらに、スケールも30インチという超ショートスケールが採用されており、プレシジョンベースとはまったく異なるアプローチから設計されています。純粋なエレキベースというよりも、超ロングスケールのエレキギターとも言える新しい楽器と言えるかもしれません。

実はこのフェンダーベースⅥで採用されたのが、現在のジャガーのボディシェイプでした。名称としてはジャガーの名を冠しているわけではありませんし、ピックアップレイアウトも異なっていますが、このフェンダーベースⅥこそがジャガーシリーズの最初のモデルであったと言えるのです。

誕生するのが早すぎたベース

斬新なスタイルの6弦ベースとして登場したフェンダーベースⅥですが、残念ながらベーシストの間で広く受け入れられることはありませんでした。
6弦仕様にすることによって、音域は格段に広がり、ソロプレイも十分に可能となりましたが60年代から70年代にかけて、ベース・ソロを演奏するプレイヤーはほとんどいませんでした。つまり、当時の音楽には必要とされなかったのでしょう。

現在ではベースでソロプレイを演奏するプレイヤーは非常に多く、さらにへヴィサウンドを求めるギタリストの間でバリトンギター的な超ロングスケールのモデルが好まれるようになっています。
フェンダーベースⅥは登場する時代が早すぎた…そう言われることも少なくありません。

結果として、フェンダーベースⅥは斬新なアイデアを形にした非常に完成度の高いベースであったにもかかわらず、1975年にはひっそりと生産を打ち切られてしまいました。

純粋なベースとして生まれ変わったジャガーベース

生産を打ち切られて以降も、高まる再評価から、スポット生産で復刻モデルが何度か発売されていましたが、結局現在にいたるまでフェンダーベースⅥがレギュラーモデルにラインナップされるにはいたっていません。

フェンダー ベースVI

その代わりに、純粋なベースとして2005年にフェンダージャパンから「ジャガーベース」が登場しました。発売当初は、一見するとジャガーシェイプのジャズベースにしか見えませんので、単なるスポット生産の企画モノ、と誤解されてしまいがちでした。
しかし、このベースは、フェンダーベースの新しいスタンダードにもなり得るほどのポテンシャルを秘めていました。

ボディには60年代のフェンダーに採用されていたアルダー材が使われ、ネックには70年代のジャズベースに見られる細めのCシェイプネックにローズウッド指板、フェイクパールのブロック・インレイポジションが施されています。
これによりアルダーボディだからこそ得られる60年代の粘りある重低音に加え、70年代の強固なネックから成す張りのある輪郭が加わり、楽器の生音も芯の有る“図太い低音”を鳴らす事が可能となっています。

ベース用にアレンジされたジャガーサーキット

ジャガーサーキット部分 ジャガーサーキット部分

ジャガーの魅力の1つとして、即座にトーンを変えたり、ピックアップのオン・オフが可能なサーキットを挙げる方も多いのではないでしょうか?
ジャガーベースには、魅力的なサーキットをさらにベース用にアレンジされたものが搭載されています。

最大のポイントとなるのは、アクティブ、パッシブの切り替えスイッチでしょう。このスイッチのおかげでヴィンテージライクなジャズベース系のサウンドから、近代的なアクティブサウンドに一瞬で切り替えることが可能となっています。

豊富なバリエーションのスイッチを駆使することによって、ミドルを前面に押し出したメロウなサウンドから、スラップなどに適した過激なドンシャリサウンドに一瞬で切り替えることも可能ですので、曲の途中で激しいサウンドの変化を求められる現代のへヴィロックや、ミクスチャーロックにも完璧に対応できるなど、より現代的な肉厚なサウンドに対応出来る仕様となっています。

このように、ジャガーベースはフェンダーの生み出した名器であるプレシジョンベースやジャズベースにもひけをとらないほどのポテンシャルを秘めているのです。

ジャガーベースを使用するアーティスト

フェンダージャガーベース、フェンダーベースⅥを使用するアーティストをご紹介したいと思います。

ジョージ・ハリスン

ビートルズのギタリストであるジョージ・ハリスンは、ジャガーベースの前身モデルであるフェンダーベースⅥをバリトンギターとして使用しています。
また、ジョン・レノンやポール・マッカートニーも、フェンダーベースⅥを所有しており、レコーディングの際などにベースパートの演奏に使用していたと言われています。

ジャガーベースのラインナップ

現在、ジャガーベースにはいくつものラインナップが登場しています。

フェンダー・アメリカンスタンダード・ジャガーベース

フェンダー アメリカンスタンダード ジャガーベース

当初、フェンダージャパンのオリジナルモデルとして登場したジャガーベースですが、2014年からは本家フェンダーUSAのラインナップにも加えられています。基本的なサーキットなどの使用はフェンダージャパンにものと同様ですが、フロントピックアップにプレシジョンベースタイプが採用されています。Modern “C” ネック、アクディブ/パッシブのデュアル回路、プレシジョンベース/ジャズベース両方のタイプのピックアップが搭載されているなど、幅広いスタイルのプレイが可能なモデルです。


American Standard Jaguar Bass Demo

アメリカンスタンダード・ジャガーベースを…
Aアマゾンで探す R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す 石橋楽器で探す

スタンダード・ジャガーベース

Standard Jaguar Bass

ジャガーサーキットの省略、ピックアップの変更、ポリエステル塗装など、本家フェンダーUSAジャガー「The Modern Player」シリーズのモデル。Modern Player Precision Bassミドル・ピックアップ、Modern Player Jazz Bassリア・ピックアップ搭載、アメリカンスタンダード・ジャガーベースに比べて求めやすい価格のモダンスペックとなっています。


Fender Standard Jaguar Bass Demo

スタンダード・ジャガーベースを…
Aアマゾンで探す R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す 石橋楽器で探す

フェンダージャパン デラックスジャガーベース

2005年に登場したフェンダージャパンのジャガーベースの現行モデルになります。ピックアップレイアウトはジャズベース用ピックアップが2基に、専用設計のサーキットが搭載されています。
ポジションマークに、70年代のフェンダーベースで使用されていたブロックスタイルのものが採用されています。

フェンダージャパン ベースⅥ

本家フェンダーのレギュラーラインとしては1975年の生産終了以降、復活することのなかったベースⅥですが、現在、フェンダージャパンのオリジナルモデルとしてラインナップされています。
仕様は61年に登場したオリジナルモデルに模った純粋な復刻モデルとなっています。


ジャガーベースは、同じくフェンダーが生み出したエレキベースのスタンダードであるプレシジョンベースや、ジャズベースにもひけをとらないほどの魅力を持っています。
あなたが、このベースと共に新しい伝説を作ってみませんか?

フェンダー・ジャガー・ベースを…