フェンダー・メキシコ工場で作られるプレシジョンベース[記事公開日]2015年3月19日
[最終更新日]2022年03月31日

モダン系のプレシジョンベース

STANDARD PRECISION BASS

STANDARD PRECISION BASS

フェンダーの提唱するプレシジョンベースのスタンダード、それが「スタンダード・プレシジョンベース」です。プレベの伝統を今に受け継ぐ「スタンダード・スプリットコイル」ピックアップとピュア・ヴィンテージ名義の高品位なブリッジを特徴に、余計なものはないシンプルなスタイルにまとめています。

ナット幅の狭いスリムなネック、やや平滑な指板、ミディアムジャンボフレット、という現代的なネック仕様は、下記「プレイヤー・プレシジョンベース」と同様です。

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PLAYER PRECISION BASS(同価格で左用あり)

PLAYER PRECISION BASS

ボディカラーが7色と多く、価格もなかなか手頃ということで、今後フェンダーが推していくであろうプレベがこの「プレイヤー・プレシジョンベース」です。木材構成や操作系、ネック仕様などの基本仕様は上記「スタンダード・プレシジョンベース」と同じですが、新たに開発されたピックアップは、このクラスを選択するであろう若手のベーシストを想定し、ロック向けにややエッジの立ったサウンドが得られるように設計されています。

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Deluxe Active Precision Bass Special

Deluxe Active Precision Bass Special

PJ配列のピックアップとアクティブ回路、そしてシリーズ中もっともスリムなネックでまとめた最新式のプレシジョンベースは、USAと比べても遜色ない機能と演奏性を持っています。重量感のあるブリッジは明瞭なサウンドと音の伸びに大きく寄与し、二つのピックアップ、3バンドイコライザー、アクティブ/パッシブ切り替えという機能は、さまざまなジャンルを演奏する現代のプレイヤーの強力な武器となります。

ネック仕様、操作系などで「デラックス・アクティブ・ジャズベース」とかなり近い存在です。「アクティブを前提にプレベかジャズベかを選べる」というのはフェンダーらしい品ぞろえで、他のメーカーではなかなか見られません。

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ヴィンテージ系のプレシジョンベース

ROAD WORN ’50S PRECISION BASS
CLASSIC SERIES ’50S PRECISION BASS LACQUER

ROAD WORN 50S PRECISION BASS ROAD WORN ’50S PRECISION BASS(サンバースト、レッドの2色)

CLASSIC SERIES 50S PRECISION BASS CLASSIC SERIES ’50S PRECISION BASS LACQUER(ホワイトの1色)

ヴィンテージ系のプレシジョンベースは、50年代の雰囲気をしっかり継承した2モデルがリリースされています。この時代を意識したピックアップ、アメリカン・ヴィンテージ名義のブリッジや木材構成など、両機は基本的な仕様が共通となっています。両機の違いは、永年使い込んできた雰囲気を帯びた「ROAD WORN」仕上げか、全くの新品か、というルックスにあります。「ROAD WORN」はヴィンテージ・ベースを再現するコンセプトがあり、ピックアップやブリッジのカバー、フィンガーレストを留めるネジ穴まで再現されています。

両機はメキシコ製のプレシジョンベースとしては最も高いグレードですが、このクラスになると出荷時のセットアップがシビアで買った瞬間からかなり弾きやすく、また音の立ち上がりが早く、和音もスッキリと響く整ったサウンドを持っています。

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アーティストモデル

人とはちょっと違うベースが欲しいという人にとって、アーティストモデルはかなり魅力的な選択肢です。アーティストのこだわりが仕様やルックスに込められた、レギュラーモデルとは一味違ったプレシジョンベースを楽しむことができます。また、フェンダーはピックアップメーカーでもあるわけですが、MEXのアーティストモデルはセイモア・ダンカン製ピックアップを搭載している例が目立ちます。

NATE MENDEL P BASS

NATE MENDEL P BASS

フーファイターズ所属ベーシスト、ネイト・メンデル氏所有の1971年製プレシジョンベースが、シグネイチャーモデルとして再現されました。ほんのり「Road Worn」仕上げ、当時のヘッドロゴ、アッシュボディ、指板Rが”7.25という仕様は一見ヴィンテージ系ですが、本機のストリングガイドはA弦ペグに近く、フェンダーHiMassブリッジ装備、ミディアムジャンボフレットのスリムネックという点でも、かなりモダン要素を取り入れていることが分かります。


Foo Fighters – The Sky Is A Neighborhood (Live from the BRITs 2018)
総売り上げ2,000万枚以上、グラミー賞受賞、モンスターバンド「フーファイターズ」。中心人物デイヴ・グロール氏はもともとニルヴァーナ所属ドラマーとして知られましたが、カート・コバーン氏亡きあとギターもベースもボーカルもできて、曲も書ける「天才」だったことが判明したという、なんともすごい話です。

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ROGER WATERS PRECISION BASS

ROGER WATERS PRECISION BASS

ロジャー・ウォーターズ氏のシグネイチャーモデルは、ボディ側をブラックで統一したモダンなルックスながら、しっかりと太いネック、ヴィンテージ・スタイルのフレット、ピュア・ヴィンテージ名義のブリッジ、またピックガードを留めるネジの本数、ストリングガイドの位置まで、しっかりヴィンテージ・スタイルです。

ブラス製ナットが採用されていることが大きな個性ですが、ジョイントプレートとボディの間にラバー製のスペーサーを挟んでいるのも、地味ながら重要なポイントです。ラバースペーサーはジョイントプレートのめり込み防止に寄与するほか、楽器の鳴りすぎを抑え、サウンドを引き締める効果があります。


Roger Waters – In the Flesh? (Live) [From Roger Waters The Wall] (Digital Video)
プログレッシブ・ロックの世界代表「ピンク・フロイド」とたもとを分かって以降、紆余曲折を経て精力的に活動を続けているロジャー・ウォーターズ氏。いちベーシストの枠を越え制作側に立ち、演奏に参加しないことすらあります。

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DUFF MCKAGAN PRECISION BASS

DUFF MCKAGAN PRECISION BASS

ガンズ・アンド・ローゼスに始まり、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、ローデッドとキャリアを積み上げてきたダフ・マッケイガン氏。ロックを基調としながら幅広い音楽性を持つ氏を支えるシグネイチャー・プレシジョンベースは、

  • 80年代を思わせるモノトーンのルックス
  • トグルスイッチで切り替えるPJ配列のピックアップ
  • ハイカット/ローカット両面に効く「TBXコントロール」
  • ジャズベース的なスリムなネック

という特徴を持っています。ロック方向のモダン系にまとめたベースですが、ブリッジはピュア・ヴィンテージ名義の’70年代式が採用されています。


Guns N’ Roses – Sweet Child O’ Mine (Official Music Video)
スラッシュ氏(Gt.)が戯れに何気なく弾いたイントロのフレーズにアクセル・ローズ氏(Vo.)が「それだ!」と反応したことから作られたというこの曲。メンバーで曲を作っていくという、バンドならではのエピソードですね。

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STEVE HARRIS PRECISION BASS

Steve Harris Precision Bass

美しい旋律の応酬で知られる英国ヘヴィメタルバンドの大御所「アイアンメイデン」所属、スティーヴ・ハリス氏のシグネイチャーモデルは、密度の高いメイプルボディ&ネックというベース本体に、

  • セイモア・ダンカン製シグネイチャーピックアップ
  • 強固なフェンダーHiMassブリッジ

を備えています。氏の愛用するシグネイチャー・フラットワウンド弦も同梱されており、ご本人のサウンドにしっかり迫ることができます。外周にピンストライプをあしらった独特なルックスも大きなポイントです。


Iron Maiden – The Trooper (Official Video)
ギターとの高速ユニゾンをビシっと決めつつ、高音のツインリードでスカスカになったボトムをベース一本でしっかり支えきる。しかもキレがある。「達人」とは、スティーヴ・ハリス氏のためにあるような言葉です。

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MIKE DIRNT ROAD WORN PRECISION BASS

MIKE DIRNT ROAD WORN PRECISION BASS

達人ベーシストとして知られるマイク・ダーント氏のシグネイチャー・プレシジョンベースは1951年式を踏襲したいわゆる「テレキャスター・ベース」で、メイプルネック&指板、アッシュボディという硬質な木材構成に、亜鉛製サドルを採用した堅牢なHiMassブリッジ、59年式カスタムピックアップで武装しています。厚みは残しつつもジャズベースに近いスリムなネック、爆音の中でしっかり抜けてくる明瞭な高音域が特徴です。


Green Day – Back In The USA (Official Music Video)
現代パンクバンドの代表格「グリーンデイ」。パンクバンドとしては史上初となる、グラミー賞の最高賞「最優秀レコード賞」を受賞するなど、パンク史において重要な地位に位置づけられるバンドです。

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