ダフ・マッケイガン

ガンズ・アンド・ローゼスの結成~黄金期を支えたベーシストであり、現代屈指のロック・アイコンの1人、それがダフ・マッケイガンである。190cmの長身でベースを低い位置に構え、ソリッドなサウンドで曲をドライヴさせていく様は、キッズ達の羨望の的であった。ガンズ脱退後はLODED、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーなどのバンドで精力的に活動。現在も世界中のベーシストに影響を与え続けている。

【本名】マイケル・アンドリュー・マッケイガン
【生年月日】1964年2月5日
【出身地】シアトル
【使用ベース】 : Fender JazzBass、Gibson LesPaul Bass,YAMAHA BB
【所属バンド】 : ガンズ・アンド・ローゼス、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、ローデッド

Works

ガンズ・アンド・ローゼス

スティーヴン・アドラー(dr)、スラッシュ(Gu)とのバンド、ロードクルーを経て、ガンズ・アンド・ローゼスに参加。86年自主制作による「Live?! Like@Suicide」を経て、87年にロック史上に残る傑作「アペタイト・フォー・ディストラクション」でメジャー・デビュー。
収録曲「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」のPVがMTVで火が付くと、ジワジワとチャートを上げ全米1位を獲得するまでに至る。怖るべき完成度を誇るこのデビュー作は、捨て曲無しのクオリティの高さもさることながら、ダフのベースもパンク・アティテュードに溢れたアグレッシブなプレイや、「スウィート・チャイルド・オー・マイン」のよいなメロディアスなラインにいたるまで、アイデアと自信に満ちた素晴らしいものである。


Guns N’ Roses – Sweet Child O’ Mine (Live)

88年に「Live?! Like@Suicide」に4曲を加えた「GN’R ライズ」を発表。その後スティーヴン・アドラーの脱退、マット・ソーラム(Dr)とディジー・リード(Key)の加入というメンバーの入れ替えを経て、91年に全世界が待ち焦がれたスタジオ・アルバム「ユーズ・ユア・イリュージョンI」「ユーズ・ユア・イリュージョンII」を同時リリース。実質2枚組となるこの作品は、「ユー・クッド・ビー・マイン」「ライト・ネクスト・ドア・トゥ・ヘル」といったガンズのアグレッシブさを前面に押し出したハード・チューンから「ドント・クライ」「ノーベンバー・レイン」のようなバラードまで音楽性は多岐に渡り、ダフのプレイも様々な表情を見せている。順風満帆に思われたガンズではあるが、長いツアーと共に疲弊していき、オリジナル・ギタリストのイジー・ストラドリン(Gu)が脱退。
ギルビー・クラーク(Gu)が加入するも、ツアー終了後は主だった活動もなく沈黙し、その間にアクセル・ローズと他のメンバーの確執によりメンバーが相次いで脱退。ダフも98年に脱退し、スラッシュ、マット・ソーラムと共にヴェルヴェット・リヴォルヴァーを結成する。

ヴェルヴェット・リヴォルヴァー

ヴォーカルにストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランド、スラッシュとコンビを組むギタリストにデイヴ・クシュナーを迎えて結成されたヴェルヴェット・リヴォルヴァーは、04年に「コントラバンド」をリリース。グラミーのベスト・ハードロック・パフォーマンス賞を獲得した「スリザー」を収録したこの作品はガンズ、ストーン・テンプル・パイロッツのファンだけでなく、多くのロック・リスナーの心を掴み、あっという間に「元ガンズ」という肩書きが不要となるほどの人気を獲得することとなる。07年には2ndアルバム「リベルタド」を発表。勢いに乗って快進撃、と思いきやスコットのドラッグ問題を皮切りに活動は停滞、やがてスコットは脱退し、バンドは活動停止となる。
その後ダフは自身のバンド、ローデッドを中心に精力的に活動中。また、ガンズ在籍中の93年にはソロ・アルバム「ビリーブ・イン・ミー」、95年にニューロティック・アウトサイダースの一員としてアルバム「ニューロティック・アウトサイダース」を発表している。

使用機材

DUFF MCKAGAN PRECISION BASS
Fender Duff McKagan Precision Bass

ガンズの中でもパンキンシッシュなイメージの強いダフであるが、ベースプレイや音楽性の幅広さはメンバーの中でも抜きん出ており、それを象徴するように使用するベースも様々である。86年製のフェンダー・ジャズ・ベース、YAMAHAのBBシリーズやギブソン・レスポール・ベースをはじめ、シーンに応じてベースを使い分けている。Fender製作のダフのシグネイチャー・モデルも愛用。

アンプはギャリエン・クルーガー、マーシャルを使用。エフェクトはtc electronic corona chorus、MXRのEL GRANDE BASS FAZZなどを使用している。

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名盤:アペタイト・フォー・ディストラクション

デビュー作としてはあまりにも完成されすぎたロック史に燦然と輝く金字塔、それがガンズ・アンド・ローゼスの「アペタイト・フォー・ディストラクション」である。ギター・キッズたちがこぞってコピーした「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」、そのブリッジで聴かせるダフのまさにジャングルを思わせる呪術的なリフ、「イッツ・ソー・イージー」のドライヴィンなプレイ、「スウィート・チャイルド・オー・マイン」のイントロで奏でるメロディアスなフレージングなど、いたるところで楽曲を引き立てるダフのプレイが光っている。ベースだけでなく全てのパートが完璧に絡み合う全ロック・ファン必聴の1枚。

ガンズの音源を…