カール・レイドル

カール・レイドル(Carl Radle)はアメリカ・オクラホマ州オクラホマシティ出身のベーシストです。活動期間は短いものの、様々なアーティストのレコーディングに参加し、特にエリック・クラプトンらとのユニット「デレク&ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)」での活動はよく知られています。

【使用機材】Fender Precision Bass
【所属バンド】 Derek and the Dominos

biography

1942年6月18日オクラホマ州オクラホマシティで生まれます。
1965年「ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ」に加入しますが、程なく脱退。この後いくつかのバンドを経由し1969年「デラニー&ボニー&フレンズ」へ加入します。同じ頃、エリック・クラプトンも同バンドに加入しており、クラプトンはここからレイドルとキーボード・ボーカルのボビー・ウィットロック、ドラムのジム・ゴードンを引き抜き1970年に「デレク&ザ・ドミノス」を結成。同年11月にはアルバム「いとしのレイラ(Layla and Other Assorted Love Songs)」をリリースします。翌71年には2枚目のオリジナルアルバムの制作に入りますが、クラプトンとゴードンの不仲が生じ、アルバム制作は中断。バンドもオリジナルアルバム1枚のみ(1973年には、1970年に行われたライブを収録したアルバム「イン・コンサート」をリリース)で解散となりました。
レイドルは、デレク&ザ・ドミノス解散後もクラプトンと良好な関係を保っており、クラプトンの1970年のソロデビューアルバム「エリック・クラプトン」から1978年の「バックレス」までの全ての作品のレコーディングに参加しています。またこの他にも、ジョージ・ハリソン、ジョー・コッカー、レオン・ラッセル、ボブ・デュラン、アート・ガーファンクルなど多くのアーティストのレコーディングやツアーに参加します。
1980年5月30日、アルコールとドラッグの過剰摂取により37歳で生涯を終えます。

プレイスタイル

レイドルのベースプレイは、指板を広く使ったメロディアスに動くラインが多く、ポール・マッカートニーからの影響がうかがえます。とくに「いとしのレイラ」に収録されている「ベル・ボトム・ブルース」ではポールを彷彿とさせるメロディアスなラインを聴くことができます。