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ロバート・トゥルージロ

【生年月日】1964年10月23日
【出身地】カルフォルニア
【使用ベース】 : Warwick
【所属バンド】 : メタリカ、スイサイダル・テンデンシーズ、インフェクシャス・グルーヴス

メタリカへの衝撃の移籍

今ではすっかりメンバーとして定着しているが、ロバート・トゥルージロがメタリカに加入した当時は、そりゃあ驚いたものだった。
既にジェリー・カントレル(ex.アリス・イン・チェインズ)やオジー・オズボーンのバンド・メンバーとしてメタル界隈で活躍し始めていた頃ではあったが、やはりロバート・トゥルージロと言えばスイサイダル・テンデンシーズや、その派生プロジェクトであるインフェクシャス・グルーヴスでの超絶ハードコア・スラッパーとしてのイメージが強かったからだ。


Metallica – St. Anger

前任ベーシストであるジェイソン・ニューステッドの脱退、難航した「セイント・アンガー」のレコーディングを経てメタリカに正式加入したロバート・トゥルージロ。レコーディングには間に合わなかったものの、セイント・アンガーの国内盤の初回仕様にはアルバムまるまる1枚を再現したスタジオ・ライヴを収めたDVDが同梱されており、多くのファンはこのDVDで始めて「メタリカ meets ロバート・トゥルージロ」という凄まじい科学反応を目の当たりにしたわけである。残りのメンバー3人とのルックス(ファッション)のアンマッチ感が衝撃的だったのと、テクニックがハイレベルすぎるのと、ゴリラみたいな弾きっぷりが衝撃的な映像だった(笑)

メタリカのベーシストと言えば不慮の事故で命を落とした長髪天才ベーシスト、クリフ・バートンや、いかにも図太いボトムを繰り出しそうな、ザ・ハードロック・ベーシスト然としているルックスのジェイソン・ニューステッドという、テクニックはもちろんルックス的にもメタリカに馴染んでいるベーシストたちだった。

が、ロバート・トゥルージロは違う。当時から一環してファッションをバンドに合わせる気は毛頭ないと思う(笑)
Tシャツにジーパンというラフなスケーター・ファッションに身を包み、筋肉ムキムキのマッチョな腕で軽々と難解なフレーズを弾きこなし、大股を広げて猿人のように振る舞うその様は、初見の人にはかなりのインパクトだったに違いない。このDVDでロバート・トゥルージロというベーシストに心を奪われた人も多いだろう。

スイサイダル・テンデンシーズ&インフェクシャス・グルーヴス


Suicidal Tendencies – You Can’t Bring Me Down
アルバム「Lights…Camera…Revolution!」の1曲目。ST版「Battery」ともいうべきナンバー

ロバート・トゥルージロがスイサイダル・テンデンシーズに加入したのは1989年。既にアルバムを3枚出しており、バンドの知名度も上がってきた頃に参加したロバートはバンドに黄金時代をもたらした。1991年にはメタリカと因縁深いデイヴ・ムステイン率いるメガデスとのツアーも実現していたというから不思議なものである。
ちなみにスイサイダル・テンデンシーズはバンドの歴史の長さもさることながら、メンバーの入れ替わりも激しく、ロバートが去った後にはサンダーキャットことステファン・ブルーナーが参加していた時期もある。


Infectious Grooves – Punk It Up

さて、スイサイダル・テンデンシーズがメガデスやスレイヤーといったスラッシュ・メタルの大御所たちとツアーをまわった1991年に、バンドの中心人物でありヴォーカルのマイク・ミューアとともに別プロジェクトであるインフェクシャス・グルーヴスを結成。バッキバキのハードコア・スラップをこなすその姿にベース・キッズたちは熱狂した。

そして活動の幅を広げるロバートは前述のごとくジェリー・カントレルやブラック・レーベル・ソサイエティ、オジー・オズボーンでの活動を経て、メタリカに電撃加入を果たすことになる。
ちなみにオジー・オズボーンではアルバム「ダウン・トゥ・アース」でロバートのプレイを聴くことができる。

メタリカ加入〜現在

メタリカに加入後の活躍はご存知の通りである。正直こんなにも長く在籍することになるとは思わなかった(笑)
タンクトップにハーフパンツという出で立ちで、ゴリラ・アクションで超絶プレイを弾きこなす姿が、数年経つとここまで違和感なく「メタリカの必然」として受け入れるようになるとは、時の流れというのは不思議なものである。
前述のように「セイント・アンガー」ではレコーディングに参加していないので、実質的にはその次作に当たる「デス・マグネティック」がロバートのメタリカ・デビュー作となる。ここまでのロバート・トゥルージロ評は「ファッションがスケーターっぽい」「超絶プレイ」「アクションがゴリラっぽい」というちょっとわけの分からない感じになりつつあるが(苦笑)、実際には凄まじいテクニックの持ち主であり、単なる超絶テクにとどまらないグルーヴ・マスターである。


Metallica – Enter Sandman (Live in Mexico City) [Orgullo, Pasión, y Gloria]

しかもハードコアやメタルのみならず、ジャズ・フュージョンにも精通しており、ジャコ・パストリアスの行方不明になっていたベースがとある楽器店で発見された際には遺族の元に返すべくそのベースを買い取り、逆に遺族にそのベースを託されるという男前なエピソードも残している。ちなみにロバートはジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画「JACO:The Film」の製作にも関わっており、サントラでプレイもしているので興味のある方はこちらもぜひ。

機材&プレイ・スタイル

Rock Bass Artist Line Robert Trujillo
Warwick / Rock Bass Artist Line Robert Trujillo

ベースは5弦ベースをメインとしており、主な使用ブランドは Warwick や Fernandes。
アンプは Ampeg や MESA BOOGIE を愛用。
エフェクターも結構使用しており、特に MXR はベースDIの M-80 やグライコ、フェイザー、オクターバーなど多岐に渡って使用している。SANSAMP BASS DRIVER DI(名機)ももちろん所有。

プレイスタイルはアグレッシヴなハードコア・スラップからクリフ・バートン直系の歪み系テクニカル速弾き、そしてメタル・ファーザーであるオジー大先生をも満足させるグルーヴィーなプレイまでこなす、見た目のゴツさからは想像のつかない器用かつ実力派のベーシストである。しかしやはり注目すべきはインフェクシャス時代のバキバキスラップ。最近はあまり披露する機会も減ったようだが、ぜひ聴いてみていただきたい。

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名盤:Groove Family Cyco

けっこう「このジャケ見たことある!」って人は多いんではないだろうか。メタリカでのロバートももちろんすごいんだけども、メタリカは残りの3人も存在感がハンパないので、メンバーの中で見た目のインパクトNo.1の鶴次郎先輩も、音楽面においてはバランサー的な役割を担っているような気がするのだが、インフェクシャスはマイク・ミューアと共にわざわざスイサイダルを飛び出して結成したバンドだけに、ロバートの好き放題やってる感じがすごい(笑)


Infectious Grooves – Violent & Funky

このアルバムも1曲目の「Violent&Funky」から高速パッセージでベースキッズたちをノックアウト。続く「Boom Boom Boom」では図太く唸るようなグルーヴを弾き出す。アルバム・タイトルにもなった「Groove Family Cyco」でのセンスとテクニックとファンキーさを同居させたスラッピングに脱帽。どこを切っても金太郎、いやどこを聴いても鶴次郎な1枚。どんなに時代が移り変わってもたまに聴きたくなる、そんなベーシストの人生に寄り添うような1枚。なんてセンチメンタルな感じで閉めようと思ったけど内容はけっこうアグレッシヴなんでご注意を(笑)

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