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ゲディー・リー(Geddy Lee)

ゲディー・リー(Geddy Lee)、本名Gary Lee Weinribはカナダ出身のベーシストです。スリーピースプログレッシブロックバンド「Rush」のメンバーで、ボーカルやキーボードも担当しています。人差し指によるアタックの強いワンフィンガーピッキングと、いわゆる「リードベース」スタイルの動き回るベースラインが特徴です。海外のGuitar Player Magazineでは「Best Rock Bass」に複数回選ばれています。

【使用機材】Rickenbacker 4001、Geddy Lee Jazz Bass
【所属バンド】Rush

biography

1953年7月29日カナダ・オンタリオ州に生まれます。
1968年、ラッシュのギタリストでゲディーの旧友であるアレックス・ライフソンの要請によりラッシュに加入し、1974年、バンドはプロデビューを果たします。ゲディーはラッシュのオリジナルメンバーではなく、彼の加入以前にわずかな期間ですがジェフ・ジョーンズという人物がベーシストとして所属していました。
1996年、ラッシュの2人のメンバーとともにカナダ勲章を受勲します。
1998年、ドラムのニール・パートが娘と妻を相次いで亡くした影響で、ラッシュは活動休止に至ります。この間、ゲディーは唯一のソロアルバムの作成に着手し、2000年「My Favorite Headache」として発表されます。
2001年ラッシュは活動を再開し、2015年にはデビュー40周年記念ツアー「R40」を開催します。ニールの腱鞘炎悪化などのため、このツアーがラッシュとしてのファイナルツアーになると発表されました。が、バンドを解散するわけではなく、制作活動には意欲を示しています。


Rush | The Main Monkey Business-R40 LIVE
「R40」ツアーのライブ映像です。この曲はRushらしい場面転換が多くスケールの大きなインスト曲です。

プレイスタイル

ゲディーのプレイスタイルで最も特徴的なのは、右手のピッキングでしょう。ピックは使わずに指で弦を弾くスタイルなのですが、一般的なツーフィンガー奏法と異なり、中指はあまり使わず人差し指のみのワンフィンガーピッキングを中心としているのです。細かいフレーズの際には、この人差し指を、ピック弾きのオルタネイトピッキングようにアップダウンを駆使したピッキングや、いわゆるレイキングを多用しています。爪をあえて伸ばしこのピックングをするため、あたかもスラップのプルのような、アタック感が強めのトレブリーな音色となっています。

またベースソロなどでコード弾きをする場面も多くみられ、この際には親指・人差し指・中指を用いた3フィンガーピッキングも行います。ちなみに、ゲディーの他にワンフィンガーオルタネイトピッキングを駆使することで有名なベーシストには、ソウル・ブルース系のセッションベーシストであるチャック・レイニーがいます。


Geddy Lee Explains His Right-Hand Technique | Fender
ゲディ・リー本人による右手のピッキングテクニックの解説動画です。人差し指によるワンフィンガーオルタネイトピッキングが確認できます。

フレージングは、決まったパターンではなく、ハンマリングなどのフィンガーテクニックを用いてめりオディアスなフレーズを構築していく、いわゆる「リードベース」タイプです。このタイプの代表的なベーシストにはジョン・エントウィッスルがいますが、ゲディーもやはりジョン・エントウィッスルに影響を受けているようです。さらに8ビートの曲であっても16分音符を多用するのもゲディーのフレージングの特徴の1つです。

ベースプレイとは関係ありませんが、ラッシュのボーカルはほとんどゲディーが務めており、「魔女」や「鶏の首を絞めた声」と称される独特のハイトーンボイスも特徴的です。またベース・ボーカルとともに足元でシンセサイザーの操作を行うこともあります。ラッシュの複雑な楽曲の中での、この一人三役の役回りは驚異的といえるでしょう。


Rush-The Spirit Of Radio(From”Snakes and Arrows”)
The Spirit Of Radioはラッシュの中期を代表する楽曲の1つでライブでも定番曲となっています。メロディはポップですが、レゲエのテイストが入るなど高度な演奏テクニックが必要な楽曲でもあります。ゲディのもうひとつの顔であるハイトーンのボーカルも堪能できます。

使用機材

Rickenbacker 4001

Rickenbacker 4001

1970年代のゲディーのメインベースで、いまだに「ゲディーといえばこれ」という印象の方も多いと思います。他にもポール・マッカートニー、ジョン・エントウィッスル、クリス・スクワイア、ロジャー・グローバーなどのスーパーベーシストに愛された名機です。メイプルボディ・メイプルのスルーネック構造のネックによる硬く抜けのよい音色が大きな特徴となっています。また当時は、同じリッケンバッカーの4080/12と名づけられたベースとギターのダブルネックの楽器も使用していました。
リッケンバッカー・ベース


Rush-Xanadu
Rickenbacker 4080/12を弾くライブ映像です。この楽器はとても重く、ライブで弾きこなすのはかなりハードなようです。ギターのアレックス・ライフソンもツインネックのギターを弾いていますね。このようにツインネックの楽器を複数のプレーヤーが同時に弾く場面は、彼ら以外ではほとんど見られません。

Geddy Lee Jazz Bass

Geddy Lee Jazz Bass Geddy Lee Jazz Bass

USA Geddy Lee Jazz Bass USA Geddy Lee Jazz Bass

1990年代以降はフェンダージャズベースを使用することが多くなり、1998年からシグネチャーモデルとなる「Geddy Lee Jazz Bass」を使用しています。こちちらは70年代のジャズベースをもとに製作されたモデルで、ブラックのボディとブロックインレイの施されたメイプル指板が特徴的です。ピックアップは、ゲディーのお気に入りの72年製ジャズベースのピックアップを基に設計されたオリジナルのものになっており、ブリッジも専用に設計されたシグネチャーHigh-Massブリッジが搭載されています。他にもフェンダーカスタムショップ製のジャコ・パストリアスモデルのフレットレスジャズベースを使用したり、1980年代にはスタインバーガーやウォルのベースをメインとして使用していた時期もあります。

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Tech21 Geddy Lee Signature SansAmp MODEL GED-2112

Tech21製のゲディー・リーシグネチャープリアンプです。こちらのプリアンプは、同社のラック型プリアンプ「RPM」と、Bass Driver Diのラックタイプである「RBI」のプリアンプ部分を抜き出し1つにまとめたもので、RPMのプリアンプ部分で基本的なサウンドを作り、RMIのプリアンプで低音と歪みを加えるという構造になっています。ちなみにモデル名である「GED-2112」の2112は、ラッシュの1976年の大ヒットアルバム「2112(西暦2112年)」からきたものでしょう。

Rushの必聴盤

活動期間が長くその間に30枚近くのアルバムをリリースしているラッシュですが、その中でもオススメのアルバムを紹介します。

2112

Rush 2112

「2112(西暦2112年)」は1976年にリリースされた4枚目のスタジオアルバムです。初期ラッシュの最高傑作といわれています。前半部分(レコードA面部分)は「2112」と名づけられた合計20分以上に及ぶ組曲になっており、「文明が崩壊した2112年の世界でひとりの若者がギターを発見したことにより音楽の素晴らしさに気づき、これを説いていく。」というコンセプトがつけられています。このアルバム以降ラッシュはプログレッシブな大曲の収録されたアルバムを続けてリリースしていきます。

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Moving Pictures

Moving Pictures

「Moving Pictures(ムービング・ピクチャーズ)」は1981年にリリースされた8枚目のスタジオアルバムです。カナダのアルバムチャートで初の1位を記録し、全米・全英のチャートでも最高位3位と商業的に最も成功したアルバムです。70年代の大曲志向から、80年代に入りポップさと複雑さの両立をした楽曲を多く生み出していたころの作品です。といっても3曲目に収録された名インスト曲「YYZ」などでは超硬派でテクニカルな演奏も聴くことができます。現代最高峰のプログレバンド「Dream Theater」もラッシュからの影響を公言していますが、この楽曲を聴くと確かにその影響をうかがい知る事ができます。

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